ギア

シリンジ方式

注射器の原理

ディスペンサーが液を吐出する仕組みの中でも、特に注目すべきなのがシリンジ方式と呼ばれているものです。
この方式は、さまざまな性質を持つ液体を吐出することが出来る上、精度も非常に高いものだからです。その構造はガスや空気による圧力を利用するエア式のディスペンサーの基本構造にもなっています。

「シリンジ」という言葉には、なかなか耳慣れないところがあるかもしれませんが、実は僕らはしばしば、それを目にしています。
シリンジとは、英語では「Syringe」と書き、これは「注射器」を意味しているからです。人さし指と中指とで支え、親指で押して中の液体を送り出し、針の先から体内に薬品を流し込む注射器。
この原理を機械に取り込み、お医者さんの親指の代わりに数値に合わせて正確な量の液体を送り出すべく加えられる圧力を利用したのが、シリンジ方式のディスペンサーなのです。

幅広く使われる方式

ディスペンサーの完成は、注射器の原理を応用したシリンジ方式が見出されたことで成立したのだと言ってもいいでしょう。
この方式では、いろいろな性質の液体を送り出すことが出来ます。

たとえば、この方式を使ったとき、高粘度の液体ならば何でも吐出することが出来るほか、限界はありますが粘度の低い液体を使う場合にも活用することが出来ます。
水のような粘度がゼロに近いものを吐出するのには不向きですが、オイルほどの粘度があるものであれば、その範疇内にあると言えるのです。
おそらく今この瞬間も、世界中でシリンジ方式のディスペンサーが正確な量の液を吐き出していることでしょう。そして、精密機器の製造や科学実験を、成功に導いているのです。