金属

ディスペンスする機器

与えるもの

まわりを見てみると、僕らの生活はディスペンサーと名のつくものに囲まれたものであることがわかってきます。
いろいろなところで、その名称を聞き、あるいは「へー、これもディスペンサーっていうんだ」という感懐にうたれることもあるでしょう。
たとえば、お金を下ろすときに使うキャッシュディスペンサー。何千円と指定しただけの紙幣を、正確な数だけ吐き出してくれる機械。

また、自動販売機なども英語に直すと「ディスペンサー」となります。夏には冷たい飲み物を、冬には温かい飲み物を届けてくれる機械です。
そんな自動販売機の中でも、特にカップに飲み物を注いでくれるタイプのものは、より英語本来の「Dispenser」に近いものだと言えます。
「Dispenser」という名詞は「Dispense」という動詞が活用されたもので、意味としては「投与するもの」とか、「分配するもの」というものです。

コーヒーのボタンを押すとカップがセットされ、その中に正確な量のコーヒーが注がれる。このとき、自動販売機は「正確な量をディスペンスしている」ということになるわけです。

機器の使命

自動販売機の場合は広い口のあるカップにコーヒーを注ぐだけですから構造的には単純なものですが、単純さが許されない、もっと繊細に、緻密に液体をカップに入れたり、あるいは塗ったりしなければならない場面があります。
僕らの日常生活には、そういうミリやナノといった小さな単位で考えなければならない正確さが求められる場面は早々ありませんが、僕らが日常的に使っている機械や道具を「製造する」というときには、そういうことが求められます。

たとえば、ちょっとした金属製品でも、部品と部品を貼り合わせるための接着剤などが使われていますが、多すぎず少なすぎず、設計段階で示された通りの正確な量の接着剤を塗布することが必要です。
そのときに活躍している機械のことを、特に「ディスペンサー」と呼んでいるのです。
単に接着剤をディスペンスするだけではなく、「正確な量の接着剤」をディスペンスすること。それが、ここで取り上げるディスペンサーの使命なのです。

PICK UP

正確な液量

ディスペンサーという機器がいちばん大事にしているのは、「正確さ」です。ここで言う正確さはミリ単位で語られるもので、多すぎず少なすぎず、指定された量の液を吐出することが求められています。

部品製造の世界

ディスペンサーの用途は実にさまざまで、医療業界や食品業界、化学業界などあらゆる「正確な液量」が求められる場面で活躍中です。ここでは、そんな用途の中でも、特に「部品製造」に注目します。

ディスペンスの方法

ディスペンサーの仕事は、ディスペンスすること。そのための方法はいくつかあり、それぞれの方法でディスペンスする数タイプの機器が使われています。ガスやバルブ、ポンプなどの方式があります。

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シリンジ方式

ディスペンサーの中でも、ここでは「シリンジ」というものを使ったタイプのものについて説明します。このタイプのものは、液状のものの中でも粘度の高い液状シリコンゴムなどの吐出に使われています。

非接触方式

数あるディスペンサーのタイプの中でも、特に現代科学の粋を集めて作られたのが、「非接触」というタイプのものです。離れた場所へ正確な量の液を命中させることの出来る精度が、このタイプの魅力です。